ウルトラマン Wiki
登録
Advertisement

カラータイマーとは、特撮ドラマウルトラシリーズでウルトラ戦士が胸に付けている発光体で、生命源のウルトラ心臓に繋がったバロメーターである。ウルトラ戦士のエネルギー残量を意味していて、通常は青色だが、エネルギーが少なくなると赤色に変わって点滅する。

シリーズによっては「ビームランプ」や「ライフゲージ」「エナジーコア」、「パワータイマー」とも呼ばれるが、機能的にはほとんど変わらず、総称として「カラータイマー」と呼ばれることが多い。カラータイマーは、宇宙警備隊に入隊する際に手術で取り付けられる人工物として解釈される場合と、生誕時からある生来の身体の一部という二通りの解釈があり、円谷プロの監修の著作物でも二通りの描写が見られる。

ジャンボーグA』に登場するエメラルド星人も地球での活動の為にカラータイマーを装着しているが、こちらは日常生活時には装着していない。

昭和ウルトラマンシリーズ[]

ウルトラマンの胸に存在する半球状の発光体。通常は青く発光しているが、ウルトラマンの地球での活動時間が残り少なくなると、発光色が青から赤に変わって点滅を始めると同時に警告音を発する。この音は各ウ

Ultraman red timer engulfed in foam

アボラスの溶解泡に包まれて赤色に点滅を開始した初代ウルトラマンのカラータイマー

ルトラマンによって若干異なり、同じウルトラマンでも後のシリーズに客演した時は音が変わっているケースも見られる。カラータイマーの形や点滅・変色までの時間はシリーズごとに設定が異なる。例えば、新マン(ウルトラマンジャック)の物はエネルギーの消費量によって点滅開始が早まる。また、活動時間の限界も通常は3分だが、ウルトラマンレオは2分40秒で、体長が小さいとその時間はずっと長くなる。

カラータイマーはウルトラマンのエネルギーを司る重要な中枢器官であると同時に弱点である。カラータイマーの光が消えるとウルトラマンは活動不能になり、破壊されるとウルトラマンは死んでしまう。しかし実際には、カラータイマーはウルトラマンの生命を表すと言うより、消費するエネルギーの残量を示す燃料計に似た機能を果たしている。たとえカラータイマーの発光が停止するか、怪獣や宇宙人によって倒されたとしてもエネルギーが補給されればウルトラマンはしばしば甦るからである。

児童書ではウルトラマンは死ぬと光となって消滅すると記されているものがあるが、実際の劇中ではこのような描写はあまり見られず、カラータイマーが停止してもウルトラマンの遺体は消滅せずに残る。

いずれにも該当しない例外は『ウルトラマンタロウ』第52話における描写である。ドロボンにカラータイマーを剥ぎ取られた新マン(ウルトラマンジャック)は、空気の抜けた風船のように体がペシャンコに潰れてしまった(スーツの構造上、頭部の前半分はそのままの状態)。タロウがカラータイマーを取り戻して新マンの胸に取り付けると、新マンの体は元に戻った。この事実はフジテレビの番組『トリビアの泉』でも紹介された。

番組制作の裏話だが、ウルトラマン(初代)のデザインを行った成田亨の最初の案にはカラータイマーは存在していなかったと言われる。しかし作劇上、ウルトラマンに弱点を持たせる必要があるとして、成田のデザイン案に後からカラータイマーが付加されたらしい。“究極の人体”としてウルトラマンをデザインした成田は、カラータイマーを付加されたことに対して不服だったという説がある。

ウルトラセブン[]

ウルトラセブン』は元々『ウルトラマン』とは直接的には繋がりのない作品だったため、セブンにはカラータイマーは存在しない。当初は地球上での活動時間の制限時間の設定も無かったが、途中からエネルギーが消耗すると額部の緑色のビームランプが点滅するようになった(色は変化しない)。

また、カラータイマーは戦闘員に手術によって取り付けられるものであり、セブンは非戦闘員である恒点観測員だったためカラータイマーを持っていないという解説が後の雑誌等でされており、その後宇宙警備隊員になってからもカラータイマーの装着手術は受けていないが、『ウルトラマンメビウス』に登場したウルトラマンヒカリは元々科学者でありながらカラータイマーを装着しており、非戦闘員故にカラータイマーを装着していないという説は矛盾している。

ウルトラマンレオ・アストラ  ユリアン[]

レオとアストラは獅子座L77星の王子であり、戦闘員ではないがカラータイマーを装着している。また、『ウルトラマン80』に登場するウルトラの星の王女のユリアンにはカラータイマーが無い。

ザ☆ウルトラマン[]

ウルトラマンジョーニアスや、彼の故郷U40に住むウルトラ戦士たちの胸にあるカラータイマー(一部の文献ではスターシンボルと呼ばれている)は、星型をしている。

ウルトラマンジョーニアスのエネルギーが消耗すると、青から黄を経て赤に変化し、点滅して警告音を発する。ただし、劇中でカラータイマーが黄色になるのは青から赤に変化する際の一瞬だけであり、3段階に色が変わる必然性はあまりなかった。活動時間は4分間(ちなみに劇中では赤の点滅から30秒経つと、ジョーニアスは二度と立ち上がらないと言われていた)。

ウルトラマンG[]

ウルトラマンG(グレート)のカラータイマーは、形状が三角形である以外は昭和ウルトラマンの物と変わらない(原語版では音が違うが、日本語版では直されている)が、変身アイテムのデルタプラズマーが同一の形状のため、変身アイテムを兼ねていると考えられる。また金属を嫌うガゼボが反応したことから、金属製であることが伺える。

なお、Gは活動限界に至る事情が他のウルトラマンと異なり、大気汚染による消耗で3分しか持たないとされている。

ウルトラマンパワード[]

ウルトラマンパワードのカラータイマーは昭和ウルトラマンのものと形状や機能は似ているが、周囲に漲りメーターと呼ばれる緑色の小さいランプがついており、エネルギーが溜まると発光する付加機能が付いている。活動時間との関係は無い。

ULTRA N PROJECT[]

ウルトラマンの基本デザインを一新したULTRA N PROJECTのシリーズで登場するウルトラマン(ウルトラマンノアウルトラマン・ザ・ネクストウルトラマンネクサス)には胸にY字状の赤い発光体エナジーコアが存在する。

また、ノアと敵対する闇の巨人ダークザギにも同形のエナジーコアが存在するが、これはダークザギがノアを模して作られたためである。


ウルトラマンネクサス[]

変身直後の第一形態アンファンスの状態だと、Y字を象った赤色のエナジーコア(作中で吉良沢が命名した)が胸部に装備されている。エネルギーが限界域に入る(明確な制限時間は存在しない)と、エナジーコア全体が点滅する。

第二形態ジュネッスに変身すると、エナジーコアの真ん中に青色のコアゲージが現れる。メタフィールドと呼ばれるバリア内で3分間戦闘可能であり、時間が残り少なくなるとコアゲージが赤色に変わって点滅する(形状、機能ともに昭和ウルトラマンのカラータイマーとほぼ同様である)。

上記以外の平成期のウルトラマン[]

昭和期のウルトラマンのカラータイマーが全て同じ(円形の付属物)だったのに対し、平成期のウルトラマンのカラータイマーは形状が様々で、付属物であるとも限らない(ウルトラマンメビウスのカラータイマーは内蔵されていて付属物ではなく、ウルトラマンナイスのカラータイマーだけは左胸に付いている)。またウルトラマンガイアウルトラマンアグルの物は「ライフゲージ」と呼称され、明確な活動制限時間は無い(ちなみにウルトラマンティガウルトラマンコスモスのカラータイマーと、ウルトラマンマックスのパワータイマーと、ガイアのライフゲージの警告音は同じである)。なお、ハンターナイト ツルギ(ウルトラマンヒカリ)は鎧「アーブギア」にカバーされているため一見カラータイマーが付いてないように見えるが、アーブギア消滅後は水滴型のカラータイマーが現れている。

偽ウルトラマン[]

姿を真似た偽ウルトラマンのカラータイマーは本物同様青色だったが、平成期の本物と同様の力を持った悪のウルトラマン(ウルトラマンシャドーカオスウルトラマンダークファウスト等)の物は、本物と違って黄色や黒等、青以外が多い。尚、余談だが、厳密には偽ウルトラマンではないが、敵役に徹した本物のウルトラマンであるイーヴィルティガのカラータイマーには歴代の偽ウルトラマンの中では最も珍しく、「イーヴィルタイマー」という唯一ちゃんとした名前で記載されている文献がある。

その他の宇宙人・怪獣[]

ウルトラ族ではないバルキー星人ババルウ星人エースキラーにもカラータイマーらしき物が見受けられる。特にババルウ星人は当初の黒から赤へ点滅し始めたカラータイマーらしき物をレオキックで破壊されて死亡したので、何らかのエネルギーゲージである可能性が高い。また、怪獣の方はこれまでのウルトラシリーズにおいて全ての怪獣には当然カラータイマーの類らしきものが全くついていないものが殆どだが、ウルトラマンティガの44話「影を継ぐもの」に登場した超古代狛犬怪獣ガーディーのみこれまでの歴代ウルトラマンに登場する(ヒューマノイドタイプを除く)怪獣の中で唯一胸元に「ガーディータイマー」と呼ばれるカラータイマーがある。しかもその音は前述のイーヴィルティガの「イーヴィルタイマー」と殆ど同一である。これまでの歴代ウルトラマンのカラータイマーと同様の機能である。

カラータイマーの謎[]

帰ってきたウルトラマンからカラータイマーを奪ったドロボンは、驚異的な力を手に入れてウルトラマン口調に変わったが、エネルギー消費が非常に早く、すぐに赤になって点滅を始めた。この事よりカラータイマー自体がエネルギー増幅装置であり、装着すると個人の潜在能力を引き出す代わりにかなりの肉体疲労が伴うと推測される。よって宇宙警備隊に入隊出来る程の身体能力が無いとウルトラ族と言えども装着には危険が伴うのかも知れない。ただ、幼少のウルトラマンタロウには既にカラータイマーが付いているので、カラータイマー装着の基準は謎である。

関連項目[]

Smallwikipedialogo このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事はカラータイマーにあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。
Advertisement