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ウルトラ警備隊(ウルトラけいびたい)はウルトラシリーズに登場する組織。

概要 編集

地球防衛軍 Terrestrial Defense Force極東基地に所属しており、初代TVシリーズでは6人の隊員で構成されている。

極東基地は富士山麓の地下に建造されており、その地形、自然を利用して厳重にカムフラージュされた基地内に、最新の設備と兵器を装備している。ただし、侵略宇宙人の侵入を許してしまうケースも少なくない。基地内にはテレビや映像モニターの類が殆ど無く、コンピュータの出力装置が紙テープだったり、録音機材にオープンリールを用いている。

勤務隊員数は300人ほどおり、ウルトラ警備隊はその中の精鋭部隊で、地球侵略を企む宇宙人との戦闘が主な任務である。オリジナルビデオでは東京近郊に基地を移転している。「太陽エネルギー作戦」で「富士山麓の極東支部」というナレーションがあるため、カジの回想シーンにある隊員が戦死するほどの大打撃を受けた事と、フルハシやカジが参謀に昇格し、新隊員メンバーが入隊したときより、移転した模様。なお、この基地については、防衛軍基地爆破作戦の際にシラガネ隊長の「防衛軍創設時からある工事用通路」の発言から新たに建設されたものではなく、創設当時から存在した防衛軍関係施設に移設となったことが示唆されている。

「ウルトラ」の名称は地球防衛軍の精鋭部隊である事を示す物で、ウルトラ一族との関連は無い。劇中では逆に「ウルトラセブン」の方が「ウルトラ警備隊7人目の隊員」を意味する呼称である。

隊員一覧 編集

初代TV版 編集

キリヤマ・カオル隊長(中山昭二
隊歴16年の38歳。一人称は『俺』もしくは『私』。冷静沈着かつ謹厳実直だが情に厚い人物でもあり、部下や上層部からの信頼も厚い。東京都出身。宇宙ステーションV3のクラタ隊長とは同期の親友にあたる。占いや第六感的なものを信じる意外な一面も持つ。平成版では自宅が登場している。
強い意思と信念を持ち、地球及び地球人に危害を及ぼす者に対し敢然と立ち向かう優秀な指揮官であり、状況に即した決断をもって事態にあたる。ペガッサシティ爆破の一件の時は、事前の避難勧告を名誉ある任務と部下に告げており、またアイロス星人に囚われた隊員の為に自ら交渉に応じて出向くなど、決して好戦的、あるいは冷酷な人物ではない。ただし、相手を敵対者とみなした場合、交渉や調査より攻撃を優先することもある。
その最たるものであるノンマルトの海底都市への攻撃は、事実上の一方的な大虐殺であった。但し、この攻撃に関しては既にノンマルト側の破壊行為が行われ、多くの人命も失われており、「人類=地球人を守る」ウルトラ警備隊の指揮官からすれば、やむを得ない行動だったともいえる。また、その直前の自問自答の内容から、ノンマルトの声明を「先住民」を装う侵略者の常套句と断定した節がある(ノンマルトの使者に直接会ったダンとアンヌ以外の他の隊員達の反応も同じであった)。結果として先住民族の(可能性がある)文明を一方的に全滅させてしまったことや、攻撃直後の「我々の勝利だ。海底も我々人間のものだ」という発言も後の平成シリーズにおいて色々な波紋を残す事となった。
平成版では内部の陰謀と思しき要因により、退職後行方不明とされている。なお、この設定は平成版への出演が決まっていた中山が撮影前に亡くなったことによるものとされている(企画当初は先述のノンマルトへの攻撃に関する裁判が行われるシーンが製作される予定だった)。
武上純希による平成版を基としたノベライズ作品『ウルトラセブン EPISODE:0』では媒体の違いもあり、老人となったキリヤマが登場。前述のノンマルト裁判を開廷し、「現地球人による数万年前の侵略の事実が幾度の破滅により伝承すら残っていない以上、ノンマルトの訴えを上に伝えても取り上げられることは無く、ノンマルトの起こした破壊活動から侵略者として見なされる事は避けられなかった。ならば、報告する事で全人類がノンマルト虐殺の罪を負うよりも、現場の判断を下す事で自分一人が罪人となれば、裁きの時に裁かれる罪人は自分一人だけで済む」という当時の心境を語った。
演じる中山は、戦時中実際に海軍で兵役(ただし士官ではなく水測兵であった)を体験しているほか、新東宝の『憲兵と幽霊』で憲兵を、『忍者部隊月光』であけぼの機関の司令を演じており、上記の「軍人」の演技が仕草の一つ一つまで完全に板についていた。
フルハシ・シゲル隊員(石井伊吉
隊歴7年の29歳。防衛軍きっての怪力を誇る。北海道出身で、実家は牧場を経営している。故郷には母とマナという名の妹が住んでいて、母は一度牧場を継がせるべく基地まで押し掛けたことがある。ダン=セブンとの別れにおいてもダンの生存と再会を信じていた。
平成版における扱いはこちらを参照。
ソガ隊員(阿知波信介
隊歴3年の25歳。射撃の腕前は防衛軍でもトップクラスで、大会ではいつも上位に食い込む。しかし第36話の大会では同期のヒロタに敗れ、優勝を逃した(尤もヒロタはペガ星人の計らいで優勝したのでこれは不正行為とも取れるが)。ダンと特にウマが合うらしく、パトロールの時などコンビを組む事が多かった。第11話で一時的にダンが死んだときは声をあげて泣いており、第48話では一早くダンの体調不良を察しパトロールの交代を申し出ている。九州出身で、南部冴子という婚約者がいる。平成版には登場しない。
アマギ隊員(古谷敏
隊歴2年の24歳。名古屋出身の名プランナー。冷静かつ果断な人物だが、高所恐怖症のうえに幼い頃に近所の花火工場が爆発したことから、火薬に対してもかなり恐怖心を抱いているなど小心な一面も持つ。火薬への恐怖心はスパイナー輸送任務を完遂した事で克服された。珍しい血液型であったため、第31話ではダリーに操られた。最終話でもゴース星人に拉致されて地球防衛軍との連絡役にされている。ソガと同様、平成版には登場しない。
友里アンヌ隊員(菱見百合子
隊歴2年。年齢は不明で、劇中ナレーションでもはぐらかされている。なお、20歳と記した書籍もある。警備隊の紅一点で、平時はメディカルセンターに勤務しているが、実戦にも参加。なぜか知り合いがよく怪事件に巻き込まれる。髪型は基本的にショートカットだが、満田かずほ監督の回では長髪のかつらをつけているので回によって髪の長さが違う。
基地内では基本的に警備隊紋章が左胸に入った白衣姿。隊員服は出動の際だけ着る。
ダンとは次第に恋仲になっていき、たびたびデートを重ねていた。最終回において、自分がウルトラセブンである事を打ち明けたダンを受け入れた。
平成版では、警備隊を引退して一児の母となっていたが、その息子の名前は「ダン」だった。
なお、『ウルトラマンレオ』第29話に登場する、ウリーを育てた女性はあくまでも「アンヌに似た女」である。タイトルは「運命の再会!ダンとアンヌ」。なお、劇中ではアンヌと明言されていないが、シナリオでははっきり記されていた。
ULTRASEVEN X』では、ジンの脳裏に浮かぶ湖のふちに立っている女性で平行世界に繋がる泉でセブンの帰りを待っていた。最終話では平行世界での戦いを終えて帰還したセブン(ダン)が、帰りを待つアンヌの許に戻るシーンがある。
大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、ダンと夫婦でハワイアンレストランを経営中。本作はウルトラ警備隊が存在しなかった世界の物語だが、終盤では『セブン』世界のアンヌの記憶に覚醒したような描写がある。
モロボシ・ダン隊員(森次浩司
第1話において警備隊に協力した風来坊で、その功績によって入隊。正体はウルトラセブン。

詳細はウルトラセブン (架空のキャラクター)を参照

平成ウルトラセブン 編集

フルハシ・シゲル隊長(毒蝮三太夫)
ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』では隊長に昇格。『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』では参謀に昇格した。昭和版の隊員の中では唯一かつての友人であり同期であるダンと再会した。この時既に娘がおり、さらに孫が生まれる予定であった。『最終章6部作』で、ヴァルキューレ星人によって殺害されるが、後にノンマルト事件の真実を未来に遺す役目として1万年前の地球で蘇生され、その後コールドスリープされて「オメガファイル」として現代に復活した。『EVOLUTION5部作』には登場しない。
カジ隊員(影丸茂樹
『太陽エネルギー作戦』から登場した男性隊員。後にフルハシと同時に参謀に昇格。隊員時代は熱血漢振りを発揮した好青年だったが、仲間を助けることができなかった(『最終章6部作』の回想シーンより。小説版『ウルトラセブン EPISODE:0』では恋人であった事が語られている)悔しさからか、参謀に昇格後はタカ派となり汚い真似(武力による地球防衛)をしてでも人類を守ろうとするようになり知的生命体がいる星をワープ航法ミサイルで破壊し先制攻撃するフレンドシップ計画を推進。さらに、『最終章6部作』のラストではあろうことかウルトラセブンにまで銃口を向けた。『EVOLUTION5部作』には登場しない(作中の描写から失脚したと思われる)。
トーゴー隊員(松山鷹志
TVSP版のみ登場の男性隊員。冷静な判断力を持つ、実質的な副隊長格。
リサ隊員(鈴木亜美)
TVSP版のみ登場の女性隊員。少林寺拳法の有段者らしくメトロン星人との戦いでは格闘技を仕掛けたが返り討ちにされた。
シラガネ・サンシロウ隊長(南条弘二
『誕生30周年記念3部作』から登場。ウルトラ警備隊の3代目隊長。勘が鋭く、カザモリがウルトラセブンであることに最初に気づいた。隊長として厳しい判断をせざるを得ないことも多く、彼の苦悩ともなっている。かつてショウコという妻が居たが、彼の子供を妊娠した状態で交通事故に遭い、死亡している。
カザモリ・マサキ隊員(山崎勝之
『誕生30周年記念3部作』から登場した実直な男性隊員。「カザモリ君」と呼ばれることが多いが、本人は君付けで呼ばれることがあまり好きではない。ヴァルキューレ星人との戦いの際、星人に憑依された事で、ダンに自らを撃たせて瀕死の重傷を負い(死んだともとれる状況だった)、直後にセブンにカプセル怪獣のカプセルに収容され治癒の日を待つことになる。その間ウルトラセブンは彼の姿を借りて地球で活動した。『最終章6部作』の最終回で蘇生し、同時にウルトラ警備隊を退役した。
『EVOLUTION5部作』では、サトミの戦死をきっかけにウルトラセブンと融合。「ウルトラセブンが地球人の姿を借りる」のではなく「地球人に乗り移る」形で、ウルトラセブンとなる。
シマ・ケイスケ隊員(正岡邦夫
『誕生30周年記念3部作』から登場した男性隊員。楽観的な性格で飄々としているが、がっしりとした体格を持ち、いざというときは頼りになる。幼い頃に母親と死別しており、父親も迎えに来なかった経験を持つ。カジが推進するフレンドシップ計画が発動された際には疑問視し反対を唱えるなど正義感が強いが、『EVLUTION5部作』では悪意が無い植物生命体を躊躇なく攻撃するなど冷徹な一面を持つ。名前を覚えるのが苦手で、サトミのことを「ミサト」と呼んでしまったこともある。
ミズノ・タクマ隊員(古賀亘
『誕生30周年記念3部作』から登場した男性隊員。分析や整備などの担当で、普段は知性派ではあるが、意外と身のこなしが俊敏でボラジョと渡りあった事もあり、また射撃やウルトラホークの操縦なども難なくこなすことができる。
ハヤカワ・サトミ隊員(鵜川薫)
『誕生30周年記念3部作』から登場した女性隊員。登場以後は作品のヒロイン的役割を担う。カザモリを君付けで呼び、弟扱いしている。幼い頃、父の友人である辺見という男(正体はキュルウ星人)に読んでもらった小説をきっかけに、ウルトラ警備隊を目指した。カザモリと同時にウルトラ警備隊を予備役となり、しばらくは小説を書いていたが『EVLUTION5部作』の途中から復帰。エピソード3で凶弾に倒れ戦死するが、それをきっかけにカザモリがウルトラセブンとなる。
小説版『EPISODE:0』によると、ノンマルト事件によって地球防衛隊の姿が理想と大きく離れてしまった事と、セブンが化身したカザモリ・マサキに恋心を持っていた事がウルトラ警備隊から離れた動機として語られている。
ホンジョウ・ルミ隊員(あだち理絵子
『誕生30周年記念3部作』から登場した女性隊員。主に基地内での通信業務やオペレートを担当する。見た目に似合わずかなりの酒豪。サトミとは仲が良い。
キサラギ・ユキ隊員(勝村美香
『EVOLUTION5部作』で、地球防衛軍特殊部隊から転属して入隊した女性隊員。男勝りな言動をする。元々特殊部隊所属だっただけあり、実力は相当なもの。特殊部隊時代にアカシックレコード絡みの任務を担当し、生還した2人のうちの1人。

装備 編集

ウルトラ警備隊は数々の特殊な装備を持ち、状況に応じて使っている。

銃器類・特殊装備 編集

ウルトラガン
地球防衛軍の制式銃で、ウルトラ警備隊員だけでなく防衛軍一般隊員も装備している。基本はレーザー銃だが威力調節でショックガンにもなり、先端にアタッチメントを取り付けることで実弾や熱線などを発射する。初期には後部の半月状の突起が上下に付けられていたが、下の突起は手に当たって立ち回り上不都合なため、後に半分ほどカットされ、フラットな形状に変更された。ゴドラ星人(等身大)、ワイルド星人ユートムグモンガウルトラセブンの登場怪獣#宇宙帝王 バド星人(等身大)、シャプレー星人ブラコ星人シャドー星人キル星人プラチク星人ダンカン人間体テペト星人ロボット署長の率いる哨兵、ゴリーを倒した。
平成セブンの第1作「太陽エネルギー作戦」以降に登場する隊員の携帯武器は本銃と同様のシルエットだが、幾分大きめな上、銃口が明確に確認され、ビーム以外に単発の弾体を銃身内から発射している。
エレクトロHガン
主にフルハシやソガが使う速射ロケット砲で、第11話から登場した。第12話ではソガの射撃でスペル星人が正体を現し、第38話ではセブンがミクロ化してこの銃器の弾丸となり、クレージーゴンを倒した。
ウルトラマン』第38話で科学特捜隊が使ったニードルS80のプロップの再利用。
パラライザー
麻痺効果のあるレーザーを打ち出す麻酔銃の一種。メディカルセンターの装備品。ワイアール星人の仕業により医務室で変身した植物人間を、正体が人間であることが判っていたので生け捕りにするために使った。
プロップのベースは科特隊のマルス133。劇中での使用は植物人間戦の一度きり。
スパイダー
第18話に登場する熱線銃。別名バーチカルショットガン。グモンガを倒した。
MS爆弾
第17話で使ったマグマライザーの装備品。これを多数設置してユートムが作り上げた地底都市を爆破した。
スパイナー
地球防衛軍が開発したニトログリセリンの数千倍の威力を誇る高性能爆薬で、第28話に登場した。『帰ってきたウルトラマン』第6話にも名前のみ呼ばれている。
スパイナーガン
スパイナーを応用した銃で、発射口が2つある。劇中未登場。
高性能爆弾
サトミがスターゲイトを破壊するために仕掛けた。
ストラグル7000
サトミがボラジョの果実を焼き払う時に使った高性能火炎放射器。
特殊噴霧装置
第1話でクール星人の見えない宇宙船への対策として、当時一介の民間人だったダンの発案により製作された。これにより宇宙船に赤い色を付けて可視化する事に成功した。
マグネリウムエネルギー発生装置
第40話でガッツ星人に磔にされたセブンのテレパシー通信に拠り、活動に必要なマグネリウムエネルギー(水素の核融合で生じるエネルギー)を合成するために製作された。中核部にはフルハシの知人の女性ラリーレーサーがアフリカから持ち帰ったダイモード鉱石が使用されている。一度目はホーク一号、二度目はマグマライザーに搭載され、セブンのビームランプにエネルギービームを供給した。
後に『ウルトラマンメビウス』でもグローザムに磔にされたメビウスを救うのにGUYSが「マグネリウム・メディカライザー」を使用している。
隊員服
ウルトラ警備隊の専用戦闘服。保温性と気密性に優れ、ヘルメットや酸素ボンベとの併用で簡易宇宙服にもなる。第4話でゴドラ星人に宇宙空間へ上げられたマックス号から脱出する時にその機能が活用された。
ヘルメット
地球防衛軍制式仕様だが、防衛軍一般隊員用は白無地なのに対して、エリート部隊たるウルトラ警備隊用は頭頂部が赤。シールドの先に呼吸用ボンベの接続口があり、宇宙空間で使う時はシールドを完全に閉じて接続口が口の前に来るようにする。逆に地上やウルトラホーク機内など地球上では絶対に閉じない。首の部分の隙間はエアーカーテンで気密される。中期以降は接続口の中央部に丸いモールド(接続用にネジを切ったもの)があるタイプに更新された。また、頭頂部の突起内に非常食が仕込まれていると思われる。初期のヘルメットは『ウルトラマン』の科学特捜隊用のヘルメットを改造したものであったが、痛みが早かったので比較的早い時期に新規に制作され、初期の物はクラタ隊長用や一般隊員用に再改造され、結果的に「防衛軍規格(統一)型ヘルメット」という印象を醸し出していた。
ビデオシーバー
全隊員が装備する耐熱、完全防水の腕時計型通信機。モニターには鮮明な動画が表示され、スクリーンの内部にカメラが、本体の小さな穴にマイクとスピーカーが仕込まれている。通信時はシーバー自体に向かって喋るが、相手のシーバーの画面にはなぜかそのシーバーに向かって喋る姿が映されるシーンがある(第1話でソガがフルハシと共に負傷したことを基地に連絡したシーンなど)。
ただし、ポインターやウルトラホークに搭乗している時は、搭載無線(マイクのみ)の方が多用されている。
放射線透視装置
ダンが設計、アマギが製造し、シャドー星人のアジトを発見するのに使った特殊レンズ機で、放射線を出して見えない敵を発見することが出来る。
大気探知機
『誕生30周年記念3部作』の第2話で登場し、不動岳の火山性ガス発生の調査で使われた。
高性能生命アナライザー
ミズノが開発し、ヴァルキューレ星人の生命反応を探る時に使った生命感知機。
スキャニングマシン
ウルトラセブン1999最終章6部作』の第5話でラハカムストーンを調べる時に使ったスーツケース型の分析機。
オメガ・スピードマスター
全隊員が装備するスイス、SMHグループ傘下のオメガ社製機械式クロノグラフ。ビデオシーバーを左腕に装着する関係から右腕に装着する。
現実世界ではNASAの宇宙飛行士の標準装備として、また初めて月に降り立った腕時計として宇宙開発の歴史に名を残している。

航空機 編集

ウルトラホーク1号
全長:42m 全幅:20m 重量:74t 最高速度:マッハ4 乗員:6名
型式名「TDF UH001」。中央胴体部を成すα号(UH001-1)、ダブルデルタ翼前部のβ号(UH001-2)、同後部のγ号(UH001-3)[1]の3機の戦闘攻撃機に空中で分離・合体し、フォーメーション攻撃を行う大型戦闘攻撃機。長きに渡って使われており、平成版のホーク1号は、エンジンや電子機器等のアビオニクスをアップデートして使用しているという表記がみられる。既存の機体を改修したものか、新造機かは不明。また、分離・合体機能については平成版では使われていないが、オミットされているかどうか言及されていない。ただし、本編を見る限り、β号とγ号のコクピットキャノピーは確認できる。合体時はα号コクピットがメインコクピットとなり、最大6名まで搭乗可能。またβ号は並列複座、γ号は三座である。それぞれパイロット1名ずつで運用可能であり、また合体時も1名で操縦できる。分離していなければ追加装備なしで宇宙空間に行く事が可能。分離・合体操作は手動で行い、特に飛行中の合体には高度な操縦技術を要する。
第7話でキュラソ星人にβ号が奪われた際に、人質となったアンヌの救出を行うために空中で合体した。その後β号コクピット内部が炎上し、ダンを残したままβ号のみを分離した。
主兵装はα号、β号、γ号共に対地、対空兼用のレーザーミサイル(平成版ではブレイカーナックルミサイル)。その他オプションで特殊噴霧装置、投下式磁力吸着爆弾マグネチックセブン、平成版ではホルバスターミサイルに冷凍弾、大型ミサイルなどがあり、ポインターも搭載可能である。動力については不明だが、宇宙空間では燃料が切れても緊急用ロケットの噴射で月までの飛行は可能(第35話)。特徴的な甲高いエンジン音はF-104の爆音を流用している(ただし、平成版は全く違う音に変わっていた)。
ビラ円盤、メトロン円盤、スペル円盤、ブラコ円盤、シャドウマン円盤、ペロリンガ円盤、フック円盤を撃墜した。また、ホーク3号と共同でアイロス円盤を撃墜している。前述の内、ビラ円盤は撃墜後、アイ・スラッガーで断頭されたビラ星人に墜落・炎上しており、間接的に止めを刺している。この他にも、マグネチック7を投下して、朝日沼に潜んでいたボーグ円盤を木端微塵にした事もある。
発進時は、格納庫からエレベータにスライド移動し、二子山の山腹がスライドして内部に隠蔽されていた発進口が姿を現し、エレベータが到達すると、そのまま無滑走で発進する。この時に基地内部が露見してしまう事が極東基地の弱点の一つである。なお、有名な格納庫に響く管制官のアナウンス「フォースゲートオープン」の意味は「第四ゲート」なのか「軍用ゲート」なのか不明である(ハイドランジャー発進の際にも流れている)。
デザインは成田亨によるもので、当時企画されていた特撮映画『空飛ぶ戦艦』に登場する「空中戦艦」としてデザインされていた[2]
ウルトラマンメビウス』第24話でジェットビートルとウルトラホーク3号と共に飛行している姿が確認されている。
ウルトラホーク2号
全長:64m 全幅:12m 重量:62t 最高速度:マッハ5(空中)・光速の2%(宇宙空間) 乗員:4名
型式名「TDF UH002」。マッハ5で飛行するロケットのような形状をした宇宙戦闘艇。宇宙での戦闘、救助作業などが主な任務。宇宙ステーションV3との連絡や調査実験にも用いられる。船体中央の内部は太陽熱を吸収する金属で覆われていて、その内部で吸収した太陽熱を電気に変えて蓄える大型の太陽電池を内蔵している。太陽電池の下層は太陽電池に蓄えたエネルギーを動力に変換する太陽エネルギー反応炉になっている。
大気圏内ではジェットエンジン、宇宙空間ではイオン推進で飛行する。武装は機首のレーザー砲で、イカルス円盤、プロテ円盤を撃墜した。
格納サイロおよび発進口はホーク1号用カタパルト前方の真下にあり二子山内部から、垂直に打ち上げられる。
第3話でウルトラ警備隊が身柄を拘束していた女性(ピット星人)に奪われて基地からの脱出に使われた。また、第48話で宇宙パトロール中のダンがゴース星人の円盤に撃墜されて墜落し、ダンの救出後に爆発した[3]
ウルトラホーク3号
全長:19.5m 全幅:12.5m 重量:25.5t 最高速度:マッハ3.5 乗員:3名
型式名「TDF UH-3」。偵察やホーク1号の支援にも用いられる多用途戦闘攻撃機。パイロット1名でも運用出来る大気圏内専用機で、最大搭乗人数は5名と推測される。主兵装は対地、対空兼用のレーザーとミサイル、三連装ロケットランチャーで、オプションで三連装大型ロケット弾ポットを付けることもある。またマグマライザーの輸送にも使われる[4]。緊急時に使う自爆装置も装備されている。これは全ての機体に装備してあったと推測される。
ビラ円盤、テペト円盤、フック円盤を撃墜した。また、爆弾でギエロン星獣を倒したが復活を許した。また、ウルトラホーク1号共々ビラ円盤を撃墜し、巨大化していたビラ星人に止めを刺した。
発進口は人工の滝でカムフラージュされており、2重のゲート扉を開けたのち滝の流れを破って発進する。
『ウルトラマンメビウス』第24話でジェットビートルとウルトラホーク1号と共に飛行している姿が確認されている。
ウルトラガード
実在の戦闘機に似た形状だが3人が搭乗でき垂直離着陸能力がある。第30話で初登場し、新隊員候補生の訓練のため2機で模擬戦を行った。第38話では前半の戦いでβ号が撃墜されたウルトラホーク1号の代わりに登場し、2機がバンダ星人の宇宙船やクレージーゴンを攻撃するのに使用されたが、ダンとフルハシが搭乗する1機がクレージーゴンに撃墜された。
幾つかの文献に「ウルトラガード」と紹介されているが、本編での呼称は無い。

車両・潜航艇 編集

極東基地を基点として日本各地にシークレット・ハイウェイ(地下高速道路)が通じている。その存在は秘密とされており、ウルトラ警備隊の車両のみが通行でき、最高速度規制もないので、渋滞を避けて日本各地に急行できる。

ポインター
全長:5.3m 全幅:1.9m 重量:1.8t 最高時速:365km(地上走行時)・80km(ホバー飛行時) 乗員:6名
型式名「TDF PO-1(2)」。数々の特殊装備を内蔵した専用車。市販車を改造したもので、平成版ではモデルチェンジしており、武装もなくなった。なお最高時速の365km/hで走る時は自動操縦に切り替えられる。発進口から主要高速道路へはシークレット・ハイウェイで結ばれている(初代TV版)。「品川」ナンバー。
ポインターの能力(初代TV版)
スモークスクリーン装置
煙幕を噴射し、敵をかく乱させることができる。
小型ジェットエンジン
車体を浮かせる力を作り出す装置。
光波バリヤーシステム
光波バリヤーで車体を包んで敵からの攻撃を防ぐ。ハンドル横のスイッチ(本来はベース車両のシフトスイッチ)で作動する。
ウルトラミサイル
連射式三連装ミサイルランチャーが車体後部に2基搭載されている。
透視光線ライト
車体前面部に2個取り付けられている。その脇には煙幕噴射装置も装備されている。
ホバーシステム
車体全部にあるジェットエンジンで車体を浮かせる。水上走行や短時間の飛行も可能。
特殊ゴムタイヤ
絶対にパンクをしない特殊なゴムで作られている。
光線銃
車体前面部に2門備え付けられている。
ポインターのベースになった車体
  1. 初代TV版:クライスラー社製インペリアル1957年モデル
    ベース車は4ドアセダンの、典型的な1950年代デザインのアメリカ高級車だが、フロント周りを大改造し、後部に整流板を取り付けたためスポーツカーの様なスタイルを持つ。車体の黒いラインは当初青だったが、美術担当の成田亨が「俗っぽく見える」という理由から塗り替えたもの。左ハンドル車だが、シーンによってフィルムを反転させているので、右ハンドルのシーンもある。また、複数台が駐車場に並んでいるシーンがあるが、これは合成で増やしたもので、改造されたインペリアルは1台だけである。キリヤマ隊長を演じた中山によると、整流版を外した状態で出演者の送迎にも用いられており、信号待ちの時には非常に恥ずかしかったという。
    なお、撮影に使用された車両は、放映終了後に各地のイベント会場を転々としたあとに廃車となり、解体されてしまった。現在残されているポインターは現存するインペリアルを改造したレプリカである。
  2. 太陽エネルギー作戦:三菱・GTO
  3. 地球星人の大地:三菱・パジェロ
  4. 誕生30周年記念3部作:ホンダ・NSX
  5. 1999最終章6部作:いすゞ・ビークロス
  6. 誕生35周年EVOLUTION5部作:三菱・パジェロ
三菱・ジープ
第15話で登場し、神戸港での戦闘で使われた。「大怪獣バトル ULTRA MONSTERS NEO」では、「コンバットジープ」という名で登場しており、フルハシ、ソガ、アマギが搭乗している。
警備隊4WD
『誕生30周年記念3部作』でポインターの補助に使われた非武装車。ベースはホンダ・CR-V
マグマライザー
全長:24m 全幅:11m 重量:180t 最高時速:100km(地上)・25km(地中) 乗員:6名
型式名「TDF MR-1」。12日間連続の地下走行が可能な地底戦車。ジェットドリルで岩盤を粉砕して進み、ドリルで砕けない岩は岩石破壊光線とロケット砲で爆破する。
ウルトラシリーズの他作品では地底戦車は出番が単発か設定のみで登場しないことが多いが、この車両は出番が多く、ガッツ星人の戦陣を潜り抜けてセブンを復活させたり、ウルトニウムの捜索等、大活躍している。また、複数台存在する描写が見られる(第30話)。自動操縦も可能で、最終回では爆弾を積んでゴース星人の基地に突入して爆破した。プラチク星人に奪われたこともある。
朱川湊人の小説『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』では、マグマライザーの地底潜航システムは、かつてペガッサ星人が地球に持ち込んだ地球破壊用の爆弾に備えられていた装置(岩石を音波で砂レベルで破砕するシステム)を利用しているとされており、作中ではサーペント星人に占拠されていたフェニックスネスト地下に突撃する際に運用された。
ハイドランジャー
全長:43m 全幅:7m 重量:1200t 最高速度:50ノット(水上)・27ノット(水中) 乗員:4名
型式名「TDF HR-1(2)」。高い戦闘能力を持つ潜航艇で、極東基地には常時2隻が配備されているらしい。ウルトラ警備隊の専用装備ではないらしく、一般隊員が搭乗中にサロメ星人に撃沈された事がある。武装は、ミミー円盤を撃墜した艦橋基部のレーザー砲と、ノンマルトの海底都市を破壊した大型ミサイル。

登場作品 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. 第42話ではフルハシが「γ号を捨てよう!」と言いながらα号を切り離し、β号とγ号に分離させている。
  2. 成田亨『特撮美術』フィルムアート社 ISBN 978-4845996582 1996年
  3. アンヌの台詞より。
  4. 設定上の大きさから言えば、全長24.0mのマグマライザーを全長19.5mのホーク3号に搭載することは不可能。そのため『ウルトラセブンISM』(2002年、辰巳出版)では「大きさが異なる2種類のホーク3号が存在したのではないか」という仮説が立てられている他、外観は似ているが全く別の専用輸送機が存在すると書かれた書籍もある。
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